修行その十三
ハウスダスト除去
ハウスダスト除去についての修行ぢゃ。
今回のアイテム
ハッ、ハックション!・・ズルズル。
スイマセン!失礼しました。
なんぢゃ、のっけからクシャミとは。
お主は、今年も花粉症に悩んでおるようぢゃな。
しかし、4月も花粉の飛散が続くようぢゃから、まだまだ大変ぢゃな。
え〜、そうなんですか?・・・ハックション!
あ〜、我慢できませ〜ん!
師範!今回は「花粉」に関する修行をお願いできませんか?
ははは。あい、わかった。
では、花粉症の修行は以前やっておるので、花粉も含まれる「ハウスダスト」というものについて修行してみるのぢゃ。
その壱 ハウスダストって何?
「ハウスダスト」を日本語にすると、「家のほこり」という意味。
まぁ、ハウスダスト=「ほこり」と、まずとらえておくのぢゃ。
しかし一口に「ほこり」と言っても、下記のように多種多様のものを言うのぢゃ。
人体から出るもの(髪の毛・ふけ・爪・皮膚) 粗塵(1000ミクロン以上)
ペットや毛や糞
綿ぼこり(衣類や布団から)
砂ぼこり(窓の外から)
食品くず 細塵(1000~75ミクロン)
害虫(ノミ、ダニ(排泄物や死骸等))
花粉、植物の種子
カビ(胞子)、バクテリア
微塵 (同上の75ミクロン未満)
ヒャー。
ほこりと言ってもずいぶんあるのですね。
こりゃ、こりゃ。人ごとではないぞ。
実は、お主の家はもちろん、皆の家でこういったハウスダストが部屋中に蔓延しておるのぢゃぞ。
しかも、屋外の方が室内より「ほこりっぽい」と思われがちぢゃが、実験によっては、屋外よりも室内の方が「ほこりっぽい」という結果が出ることもあるのぢゃぞ。
え!私の家は、外より「ほこりっぽい」のですか?
そう、そしてそのハウスダストに花粉が多く含まれておれば、当然お主のように、花粉症の症状も出やすくなるのぢゃ。

このハウスダストをそのまま放置すると、花粉症の他に、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、ぜんそくなど、アレルギー発症の原因のひとつとなってしまうのぢゃ。

アレルギー発症の原因

1位 ダニ
2位 ハウスダスト
3位
4位 ペットの毛
5位 花粉
以上のようにアレルギー発症原因の2位に「ハウスダスト」があげられておるのぢゃ。
また、そのハウスダストを餌とするダニも1位なので、「ハウスダスト」が原因と言っても過言でもないぢゃろう。
その弐 ハウスダストの発生
しかし、「ハウスダスト」って言葉は、最近からですよね?
なぜ、最近から言われだしたのですか?
ワシが小さい頃は、エアコンもなかったので、窓の開閉で温度調整をしておったのぢゃ。
また、昔の家は、今よりも機密性が低く、家の中でも風がよくとおったものぢゃから、ハウスダストも自然と、屋外へ排出されておった。
なるほど。
ところが今は、エアコンを年中フル稼働なんて当たり前ぢゃな。
そうすれば、必然的に窓も部屋のドアも締めっぱなしの状態が続くわけぢゃ。これでは、ハウスダストも屋外に出ることができず、室内に蔓延してしまうのぢゃ。
また、サッシの機密性も向上して、ますますハウスダストが停滞しやすい構造になってきておることも言えるのぢゃ。
そういった面もありますね。
また、昔は畳や板の目が主流だった床も、今ではカーペットやジュータンが当たり前ぢゃ。これらは、ハウスダスト(ほこり)を潜伏しやすくしているものでもあるのぢゃ。

その上に、ペットを室内で飼えば、ペットの毛や糞などで、ハウスダストがさらに増えるというものぢゃ。
そうすると、生活環境の変化がハウスダストを増やしているわけですね。

でも、風通しのよい部屋にリフォームするのでは、お金がかかってしまいますし、カーペットやジュータンを全部取り外すわけにもいきませんよ・・・・・。ペットだって、飼いたいし・・・。
そうぢゃな。
ぢゃから、今の時代は、ハウスダストの発生を防ぐより、増えたハウスダストを減らすことを考える時代になったのぢゃ。
その参 ハウスダストを除去する
それでは早速、ハウスダストの除去について修行ぢゃ。
ハウスダスト除去には、以下のポイントをおさえるのぢゃ。

心得「ほこりを立てないように掃除をする。」

まず、心得として、「ほこりを立てないように掃除をする」のぢゃ。
ドタバタして、ほこりの立つ中で掃除をしても、それはまったく無意味ぢゃ。あくまでもほこりを除去するための掃除ぢゃから、落ちついて、丁寧に掃除をするのぢゃ。

「上から下へ」掃除をする。

ハウスダストは床だけでなく、家具、電化製品の上にも溜まっているので、掃除は「上から下へ」行い、ハウスダストを床へ降ろし、最後に一気に取り除くのぢゃ

カーペット、ジュータン、畳の部屋の床は掃除機

ハタキはハウスダストを舞い上がらせてしまうので、最後はハウスダストが床に落ちるまで待ち、掃除機を使うとよいのぢゃ。

また、修行その十で行なった「カーペット・畳の掃除」を読むと、さらに詳しい掃除方法が載っているので一度読んでみるのぢゃ。

→修行その九「カーペット・畳の掃除」

フローリングの部屋(固い床)はリースキンのモップ等 四

こういったものは、ほこりを立てずに、掃除ができるのぢゃ。
夜にしかお掃除できない方は、掃除機での掃除を、ついためらいがちぢゃが、これなら、静かに掃除ができるのぢゃ。

師範のおすすめ

家具、電化製品の花粉を除去
→「マイクロスリムフロアⅡ」

床の花粉を除去
→「マイクロスリムハンディ」
リースキンのモップは、特殊吸着剤の働きによって花粉やほこりを立てずに花粉やほこりを吸着させると同時に飛散させない乾式清掃用具ぢゃ。
「拭く」「掃く」が同時にでき、いったん吸着して集めた花粉やほこりを他の場所に移すことはないのぢゃ。お掃除の効率アップを図ると共に、集めた花粉やほこりの中に含まれている細菌類の増殖を防ぐ抗菌効果、カビの発生を防ぐ防カビ効果があり衛生面に大変すぐれておるのぢゃ。
但し、拭き掃除で一番よいと言われているのは、雑巾がけなので、併用していただくことをお勧めするのぢゃ。

各種モップはWEBカタログを参照するのぢゃ。
→WEBカタログ「家庭用モップ」
フローリングの部屋は隅にハウスダストが溜まりやすいのぢゃ。
また、家具、電化製品の下も、なかなか日頃掃除が行き届かないので、そういった所を念入りに掃除するのぢゃ。

エアコンのフィルターをこまめに掃除する。

エアコンのフィルターには、ハウスダストがいっぱい付着しておる。
フィルターの目詰まりは、エアコンの効きを悪くするだけでなく、悪臭やカビ・ダニ等の発生原因ともなるので、こまめに掃除をすることが大切ぢゃ。
【フィルターの掃除方法 】
1.フィルターを取りはずし、掃除機でハウスダストを吸い取ります。

2.柔らかい歯ブラシ等を使って、水洗いします。
※フィルターを強くこすりながら洗うと、フィルタ ーの目の伸びの原因となりますので、注意してください。

3.カバーが外せるタイプであれば、同時に水洗いをする。

4.水洗いあと、陰干しをして乾燥させます。

目安:2~4週間に1回
以上が、掃除のポイントぢゃ。分かったぢゃろか?これはいつもと同じことぢゃな。
それほど難しいことでもなく、少し手間をかけるだけのことぢゃ。
しかし、これが、アレルギー発症を防げるコツでもあることを理解してほしいのぢゃ。
その四 ハウスダストの減少を維持する
それだけで安心するのはまだ早いのぢゃ。
今度は、この状態を「維持」させることが必要となるのぢゃ。 そのためには、以上のような掃除をすること以外にも、いくつかあるので、それを伝授するのぢゃ。

風通しをよくし、換気する。

窓を開ければ、当然、屋外からのほこりが室内に持ち込まれることもあるのぢゃが、室内の方が「ほこりっぽい」のだから、むしろ、窓を開けて風通しを良くしてやり、ハウスダストを屋外に排出するのぢゃ。
昔の家は気密性が低く、自然換気で1時間に5回も室内の空気と屋外の空気が入れ替わっていたが、今の家は1時間に0.5回と言われておるのじゃ

すなわちハウスダストが屋外に出にくい状態といえる。これを換気することで改善してあげるのぢゃ。

◆目安:1時間に1回(5分間)
◆日中留守にする場合は、起床後と帰宅後だけでも換気する。

空気清浄機を使用して、空気中に浮遊するほこりを除去する。

掃除と換気だけでも、ハウスダスト除去に大きな効果を発揮できるが、そもそも完全100%除去というのはとても無理ぢゃ。しかし少しでもハウスダストを除去させるためにも、空気清浄機を使用してみるのぢゃ。

師範のおすすめ

空気清浄機

室内のハウスダストの除去はもちろん、脱臭効果もあるのぢゃ。
ハウスダスト(花粉・チリ・ほこり、タバコの煙等の粉塵)をファンによってすばやく回収し、集塵効率最高96.5%(100個の粉塵があったら96個の粉塵を除去)の高性能な集塵部で吸塵します。また、浮遊物の除去だけでなく、活性炭フィルターによる脱臭効果もあるのぢゃ。

各種空気清浄機はWEBカタログを参照するのぢゃ。

→WEBカタログ 家庭用空気清浄機
以上が、維持するためポイントぢゃ。
要するに空気をクリーンにすることが、重要ポイントとも言えるのぢゃ。

しかし、このポイントをきっちりマスターすれば、ハウスダストが減少し、アレルギー発症を少しでも避けることができるので、チャレンジしてみるのぢゃ。