修行その九
カーペット・畳の掃除(ダニ対策)
残暑が厳しい今日この頃ぢゃが、そろそろ秋に向けての支度をする時期でもあるのぢゃ。秋というのは、昆虫達が子孫作りに懸命な時期。しかし、家に生息している昆虫「ダニ」までもが懸命になられては、少し考えものぢゃな。そこで、今回はダニが特に生息していると言われるカーペットや畳の掃除について、修行をしてみよう。
今回のアイテム

あ~、かゆ~い、かゆ~い。(ポリポリ)
なんぢゃ?虫にでも刺されたのか?
はい、ダニみたいです。(ポリポリ)
なに?「ダニ」とな?
どうせカーペットや畳の上で眠ってしまい、いつのまにかダニに刺されていたのぢゃろう。
どうせカーペットや畳の上で眠ってしまい、いつのまにかダニに刺されていたのぢゃろう。
あはは。そのとおりです。2~3日前、テレビを見ながらそのまま畳の上で寝たことがあるので、そのときに刺されたようです。(ポリポリ)
「ダニ」は、カーペットや畳に多く生息していると言われ、刺されると、痒みが起きたり、アレルギーを引き起こしたりと、人間にとって有害な「ダニ」もいるのぢゃ。しかし小さくて肉眼で見えないほどの大きさのものが多く、退治したつもりでも本当に退治できているのか確認できないという厄介な面もある。
では、今回は、「ダニ退治」をふまえてカーペットや畳の掃除修行を行ってみるのぢゃ。
では、今回は、「ダニ退治」をふまえてカーペットや畳の掃除修行を行ってみるのぢゃ。
その壱 ダニを知る
まず、敵をやっつける前に敵を知るということで、「ダニ」について学習ぢゃ。
「ダニ」には「ツメダニ」「ヒョウダニ」「チリダニ」などいろいろな種類がおり、家屋内で検出されるダニは100~150種類のものがいるのぢゃ。
「ダニ」には「ツメダニ」「ヒョウダニ」「チリダニ」などいろいろな種類がおり、家屋内で検出されるダニは100~150種類のものがいるのぢゃ。
えっ?
そんなにいるのですか?
そんなにいるのですか?
どこのお宅にも必ずいると言ってもいいのは「チリダニ」と言われるダニぢゃ。このダニはあまり害のないダニなので、それほど神経質になる必要はないのぢゃ。
しかし、チリダニが増えてくると人によっては、アレルギー性鼻炎やぜんそくを起こす原因になったり、その「チリダニ」を食べる「ツメダニ」が発生するのぢゃ。
しかし、チリダニが増えてくると人によっては、アレルギー性鼻炎やぜんそくを起こす原因になったり、その「チリダニ」を食べる「ツメダニ」が発生するのぢゃ。
へ~。「チリダニ」に「ツメダニ」か~。
この「ツメダニ」が厄介者ぢゃ。人の体液を吸う性質を持っておるので、奴に刺されると痒くなったりするのぢゃ。
では、私は「チリダニ」を増やしたばかりに「ツメダニ」が増え、そして刺されたということですね。
まぁ、そういうことぢゃが、言いかえるならば「掃除をしなかった」からぢゃ。もう少し、カーペットや畳の掃除を念入りに行えば、刺されることもなかったぢゃろうな。
あははは・・・面目ありません。
まぁ、それはそれで、さておき、「ダニ」は平均して以下のものを好むので、知識として覚えておくのぢゃ。
1 | 温度 | 20〜30℃を好む |
---|---|---|
2 | 湿度 | 60%を好む |
3 | えさ | フケ、アカ、食品の屑、人間の血などを好む |
カビの発生条件に似ておることが言えるのぢゃ。ようはカビ対策がダニ対策にも繋がると言ってもよい。
特に3.のえさについては掃除をすることで対処できるので、次章から、その具体的な方法を伝授しよう。
特に3.のえさについては掃除をすることで対処できるので、次章から、その具体的な方法を伝授しよう。
修行その七で、「カビ退治」の修行を掲載しています。カビ対策にはダニ対策につながるヒントが数多くありますので、どうぞそちらもご覧ください。
→ 修行その七 カビ退治
その弐 カーペットの掃除
では、実践に入ろう。
まず、最初にカーペットの掃除ぢゃ。
まず、最初にカーペットの掃除ぢゃ。
壱 毎日掃除機をかける
弍 月に1度は拭き掃除

月に1度は拭き掃除をするのぢゃ。ただし拭き掃除についてはカーペットの種類やクリーナーの種類が多くあるため、ここでは一般的な掃除方法のみのご紹介ぢゃ。
1.市販品のカーペットクリーナーを希釈した溶液を作ります。
(希釈比率は、そのクリーナーの取扱説明書をご参照ください。)
2.その溶液にタオルを浸し、固く絞ります。
3.毛並みの逆方向に沿って拭きます。
4.毛並みに沿って拭き上げます。
※カーペットの汚れがひどい場合は、クリーナーの希釈を濃くしてください。その際は仕上げとして「ぬるま湯」で固く絞ったタオルで手早く拭き上げてください。
1.市販品のカーペットクリーナーを希釈した溶液を作ります。
(希釈比率は、そのクリーナーの取扱説明書をご参照ください。)
2.その溶液にタオルを浸し、固く絞ります。
3.毛並みの逆方向に沿って拭きます。
4.毛並みに沿って拭き上げます。
※カーペットの汚れがひどい場合は、クリーナーの希釈を濃くしてください。その際は仕上げとして「ぬるま湯」で固く絞ったタオルで手早く拭き上げてください。
参 年に2度は天日干し

年に2度は天日干しぢゃ。日光に当て、ふとんたたきなどでたたいてから、最後に掃除機をかけると効果的ぢゃ。これなら毛足の奥のほこりもとれ、さらに湿気も取れるのでダニ対策としてはオススメぢゃ。
四 静電気を取り払う

カーペットは帯電しやすく、掃除機でほこりや髪の毛を吸い取っても、すぐ静電気が吸い寄せてしまうことがあるのぢゃ。最近では静電気防止機能のついたカーペットも増えてきておるが、そうでないカーペットであれば対処として、柔軟剤を希釈した液を霧吹きに入れ、カーペット全体に噴霧しておくと帯電防止になるのぢゃ。
五 電気カーペットを掃除

しばらくすると電気カーペットを利用する機会が多くなるので電気カーペットについてのお掃除に少し触れておくのぢゃ。
カーペットカバー、カーペット本体の掃除はやはり掃除機と天日干しが一番ぢゃ。掃除機で念入りに掃除をし、月に一度は天日干しするのぢゃ。
しかし、最近のカーペットカバーは丸洗いできる軽い特殊加工のものが多くあるので、そういったものは、洗濯機で洗うと一気にダニを死滅することができるのでオススメぢゃ。(家庭でできない大きなものはクリーニング屋さんぢゃ。)
カーペットカバー、カーペット本体の掃除はやはり掃除機と天日干しが一番ぢゃ。掃除機で念入りに掃除をし、月に一度は天日干しするのぢゃ。
しかし、最近のカーペットカバーは丸洗いできる軽い特殊加工のものが多くあるので、そういったものは、洗濯機で洗うと一気にダニを死滅することができるのでオススメぢゃ。(家庭でできない大きなものはクリーニング屋さんぢゃ。)

また、ダニを死滅する高温モード付きのものも多くあるがそれだけで安心してはダメぢゃぞ。その高温モードでダニを死滅しても、ダニの死骸がカーペット上に残り、その死骸でアレルギーになることも考えられるのぢゃ。ぢゃから、そういった高温モードを使用したあとは、必ず掃除機でダニの死骸を吸い込むのぢゃ。
以上がスタンダードなカーペット掃除方法ぢゃ。
注意!
ただし、市販品のカーペットクリーナーには直接カーペットに噴霧するタイプのもの、直接タオルに含ませる物など、多種多様なものが売られておる。また、カーペットにも毛足の長いものや短いものなど種類によって掃除方法が変わることもあるので、クリーナーの説明書をよく読んで掃除をするのぢゃ。
注意!
ただし、市販品のカーペットクリーナーには直接カーペットに噴霧するタイプのもの、直接タオルに含ませる物など、多種多様なものが売られておる。また、カーペットにも毛足の長いものや短いものなど種類によって掃除方法が変わることもあるので、クリーナーの説明書をよく読んで掃除をするのぢゃ。
その参 畳の掃除
次に畳について修行ぢゃ。カーペットの掃除方法とよく似ているので、簡単ぢゃ。
壱 毎日掃除機をかける

カーペットと同様に畳の上や、畳の目に「ダニ」の好物が積もっておる。こちらも一番の掃除方法は「毎日掃除機をかける。」ことぢゃ。 ただし、畳を傷めぬよう畳の目に沿って、静かにゆっくりとかけるのぢゃぞ。
弍 月に1度は拭き掃除

ふだんは掃除機だけの掃除で十分ぢゃが、月に1度は拭き掃除をするのぢゃ。畳の目に沿って丁寧にぢゃ。
その場合、必ず雑巾を固く絞ること。水が垂れるような絞り方は「×」。しいて言うならば脱水機で絞った雑巾が1番ぢゃ。
その場合、必ず雑巾を固く絞ること。水が垂れるような絞り方は「×」。しいて言うならば脱水機で絞った雑巾が1番ぢゃ。
参 年2度は畳干し

畳の湿気を取り除くために、年に2度(春・秋)は干すことが重要ぢゃ。これにより湿気もとれてダニ対策には効果的ぢゃ。
その場合、注意点は以下のとおりぢゃ。
1.畳の変色を避けるために、畳の裏側を日光に向ける。
2.ふとん叩きなどでよくたたいて、目の奥のほこりを吐き出させる。
3.地面の水分を吸い取らないようにブロックなどを置いて、少し浮かせる。
その場合、注意点は以下のとおりぢゃ。
1.畳の変色を避けるために、畳の裏側を日光に向ける。
2.ふとん叩きなどでよくたたいて、目の奥のほこりを吐き出させる。
3.地面の水分を吸い取らないようにブロックなどを置いて、少し浮かせる。
その四 その他のダニ対策
以上の修行その弐~参の方法でカーペットや畳をお掃除すれば、ダニの好物の餌を除去できるのぢゃが、これだけではまだ不完全。そこで、残りの「温度」「湿気」をどうするかをふまえた、その他のダニ対策をここで伝授しよう。
壱 W敷きは避ける

オシャレ目的等で畳の上にカーペットを敷いたり、カーペットの上に小さなカーペットを敷く家庭がみえるのぢゃが、これはダニの好む条件を作り出すことになるので、こういった敷き方はなるべく避けるのぢゃ。
弍 温度調整・除湿に心がける

20℃~30℃の室温、60%以上の湿気はダニが最も好む環境。室温については季節の関係もあるので温度調整に心掛ける程度にしかできないが、除湿については、常に風通しを良くしておくなどの対策が取れるのぢゃ。洗濯物はなるべく部屋を避け、換気扇を回したバスルームへ干し、冬の加湿器の使用もほどほどにぢゃ。
参 ぬいぐるみ、布団、枕、ソファーも天日干し

ダニ対策は、カーペットや畳に限らず、ぬいぐるみ、布団、枕、ソファー等にも必要ぢゃ。そういったものの対策としては、天日干しが一番ぢゃ。
ぬいぐるみや、枕など小さいものは、黒いビニール袋(ゴミ袋)に入れて、袋を縛って太陽に当てれば効率よくダニが死滅するのぢゃ。
ぬいぐるみや、枕など小さいものは、黒いビニール袋(ゴミ袋)に入れて、袋を縛って太陽に当てれば効率よくダニが死滅するのぢゃ。
四 殺虫剤

カーペットにはパウダー式の殺虫剤、畳には防虫シート、部屋全体には薫煙タイプの強力殺虫剤など、市販品でいろいろなものが販売されているのでそういったものを使うのも便利ぢゃ。
以上で終わりぢゃ。いかがぢゃったかな?
結局、カーペットや畳の「ダニ対策」は、ゆっくり丁寧にマメな掃除と、天日干しが一番ということぢゃ。特に天日干しは晴れた時間のある日にしかできないという制限があるので、そういった日に一気に掃除をしてしまうのぢゃ。
結局、カーペットや畳の「ダニ対策」は、ゆっくり丁寧にマメな掃除と、天日干しが一番ということぢゃ。特に天日干しは晴れた時間のある日にしかできないという制限があるので、そういった日に一気に掃除をしてしまうのぢゃ。
1.できるだけ丁寧にかけましょう。
2.掃除機のゴミを頻繁に捨て、吸引力を強くしておきましょう。
ある実験で、1日に1平方メートル当たり約7分(6畳間に換算すると1時間)掃除機をかけることを1ヶ月続けたら、ダニが1/5に減ったというデータがあります。