そうじすき蔵のお掃除道場

修行その十一 トイレの掃除 2002年10月掲載

ふ~、すっきり。師範!トイレをお借りしました。
それにしても道場のトイレはいつもきれいですね。

はははは。トイレの掃除は毎日欠かさないからのぉ。

毎日トイレ掃除してるのですか?すごいなぁ~。
面倒なので私はいつも気が付いたときだけ。
でもトイレだからこそ、いつもきれいにしておきたいってのはありますけど・・・・

逆にワシは「毎日掃除をしていないのですか?」と問い返したいくらいぢゃ。トイレほど汚れがひどい部屋があるぢゃろうか?リビングを毎日掃除するのであれば、もちろんトイレも毎日掃除していてもおかしくはないのぢゃ。
でも、「きれいにしたい」という「希望」の心があるのなら、強く思えば自然に体が動き、きっと面倒とも思わなくなるのぢゃ。最後にはピカピカになるのが楽しく思えてくるのぢゃ。

では、その心を持って、今回の修行に挑んでみよ~っと。

よし。ではワシもその心意気に負けない気持ちで、今回のトイレ掃除修行を始めるのぢゃ。

修行
その壱 トイレの汚れを知る
トイレの汚れというのは、今までの修行で出てきたような「ほこり」「ゴミ」といった汚れとはまた違い、特殊な汚れが多いのぢゃ。

「特殊な汚れ」?

ヌメリ、黒ずみ、黄ばみ、尿石、汚物、水垢など、リビングでは見かけない汚れということぢゃ。

なるほど、たしかに「特殊な汚れ」ですね。

主に尿の成分であるアンモニアは、日につれて変化していくと、茶色に変色してこびりついてしまい、またこれが簡単に取れないので厄介ぢゃ。
そういった、特殊な汚れは、そのまま長時間放置すればどうなるか?だいたい察しがつくであろう。

え~と、掃除されていない公園のトイレなんて、そうですよね。

いい例ぢゃ。ああいったトイレは思わず目と鼻を塞いでしまいそうなトイレぢゃ。用をたすのもちょっと抵抗を感じる。ぢゃから、トイレの汚れは特殊なだけに、毎日掃除をするのが一番なのぢゃ。

修行
その弐 洗剤を使い分ける
では、トイレ掃除を始めるにあたり、洗剤を用意しよう。今回はリースキンの「中性トイレクリーナー」と「トイレクリーナー」を用意したのぢゃ。

あれ?トイレクリーナーが二つもあるのですか?

そうじゃ。この二つは「中性」と「酸性」と二つに分かれておる。
中性トイレクリーナー → 中性
トイレクリーナー → 酸性

「中性」「酸性」は小学校のときに習いましたよね。でも掃除とこの性質の関係がよく分かりません。どう使い分けすればいいのですか?

では簡単に説明ぢゃ。まず「中性」のものは、酸性に比べて洗浄力が弱いのぢゃが、手にやさしいので軽い汚れ落としに向いており、毎日の掃除に最適ぢゃ。そして「酸性」は、汚れを溶かして落とすという強力な力を持っておるので、頑固な汚れに最適ぢゃ。

へ~、洗剤なんて、どれも同じだと思ってましたけど、性質があるのですね。でも、素朴な質問です。
酸性の方が中性より強力なのであれば、中性は使用せずにすべて酸性のトイレクリーナーを使ってはダメなのですか?

酸性のクリーナーは強力なだけあって、便器の表面が荒れ、光沢やツヤまでも落としやすくなるのぢゃ。それにより汚れも付着しやすくなり、逆にとりにくくもなる。
なので、軽い汚れには中性のものを使用し、どうしても取れない頑固な汚れには酸性のものを使用するとよいのぢゃ。

へ~、そうなんだ。

さらに、浄化槽のトイレの方は、トイレクリーナー(酸性)を多く使用すると、浄化槽の中のバクテリアが死んでしまい、浄化槽として機能しなくなる場合があるので要注意!
そして、このトイレクリーナー(酸性)の成分は、使い方を誤るととっても危険なので、以下のことを十分注意して使用するのぢゃ。

DANGER!危険!
酸性の洗剤と、塩素系の洗剤を組み合わせて使用すると、化学反応をおこして有毒な塩素ガスが発生します。決して混ぜたり、一緒に使用しないでください。
それは怖いですね。気をつけなくっちゃ。

以上のことをふまえて、中性トイレクリーナー、トイレクリーナー(酸性)は、次のように使い分けてみるのぢゃ。

【毎日の掃除】
中性トイレクリーナーで、便器や床の軽い汚れを掃除。
【週に一度】
トイレクリーナー(酸性)で、1週間の間、中性トイレクリーナーで取れなかった便器内の頑固な汚れを掃除。
★月曜日~土曜日は中性トイレクリーナー
★日曜日はパパに手伝ってもらって、トイレクリーナー(酸性)。
修行
その参 実践
では右図のようなモデルトイレを使って実践ぢゃ。まず、トイレだからといって、最初に便器の掃除をしたくなるが、掃除の際にほこりやゴミが落ちて、また便器が汚れてしまっては元も子もない。掃除の基本「上から下へ」を実践するために、天井や壁から掃除を始めること。

天井・壁
壱
天井・壁
天井や壁の汚れは、先ほど述べたような「特殊な汚れ」ではなく、リビングと同じようなほこりなどの汚ればかりぢゃから、雑巾で拭き上げればきれいになるのぢゃ。

ゆっくり丁寧に拭き上げましょう。
ワンポイントアドバイス
リースキンの「ふくふく神」を利用すれば、手の疲れも軽減でき、汚れも均一に落ちてくれるのぢゃ。

タンク
弐
タンク上部にある、手洗い口の受皿にはほこりなどが溜まっており、水の流れ道には水垢が。タンク側部には、ほこりや手垢などが付着して汚れておるのぢゃ。

1.受皿部は、水を固く絞った雑巾で、ほこりやゴミを拭き除きます。(ほこりやゴミが落水口に入らないよう注意してください。)

2.水の流れ道の水垢は、スポンジまたは雑巾に「中性トイレクリーナー」を染み込ませて磨きます。

3.側面は2と同様に磨きます。
便器の軽い汚れ(便器内、便器の外側)
参
次は「特殊な汚れ」の便器ぢゃ。まずは中性トイレクリーナーを使用して、軽い「特殊な汚れ」を除去。できればこれだけは毎日行なってもらいたいのぢゃ。

1.便器の全体(内側、外側)に「中性トイレクリーナー」を噴霧します。 1.便器の全体(内側、外側)に「中性トイレクリーナー」を噴霧します。
2.2~3分放置します。 2.2~3分放置します。
3.【内側】トイレブラシなどでこすりながら、水で洗い流します。 3.【内側】
トイレブラシなどでこすりながら、水で洗い流します。
【外側】トイレブラシなどは使わずに、水を固く絞った雑巾で拭き上げます。 【外側】
トイレブラシなどは使わずに、水を固く絞った雑巾で拭き上げます。
便器の頑固な汚れ
四
そして、週に一度、参で落ちない頑固な汚れ(尿石、黄ばみ、水垢など)は、強力な「トイレクリーナー(酸性)」ぢゃ。使い方は中性トイレクリーナーと同じ。しかし、洗浄力が強力なので手袋をして掃除をするのぢゃ。

1.頑固な汚れの周辺に「トイレクリーナー」をかけます。 1.頑固な汚れの周辺に「トイレクリーナー」をかけます。
2.2~3分放置します。 2.2~3分放置します。
3.トイレブラシでこすりながら、水で洗い流します。

3.トイレブラシでこすりながら、水で洗い流します。

※材質が樹脂の場合(便座やフタ等)には、トイレクリーナー(酸性)は使用しないでください。

【こんなかんたんな掃除方法もありますので、ご紹介します。】

便器のラクラク掃除
1.夜寝る前に、トイレットペーパーを便器に敷き詰める。
2.その敷き詰めたトイレットペーパーにトイレクリーナー
(酸性)を噴きかけます。
2.2~3分放置します。 3.2~3時間放置します。
4.トイレットペーパーを水で洗い流します。 4.トイレットペーパーを水で洗い流します。
便器の内側の汚れを取り除く
伍
次に便器の内側(縁)についている汚れを取り除くのぢゃ。とても見えにくい部分なのでうっかり見落としがちぢゃが、これは、尿がはねて飛び、そのはねが重なって茶色のこびりついたものぢゃ。また、トイレの嫌な匂いの発生源はここぢゃ。ここを掃除しなければ、あの嫌な臭いは取り除けないのぢゃ。

1.トイレットペーパーを長細く丸めます。 1.トイレットペーパーを長細く丸めます。
2.そのトイレットペーパーに「トイレクリーナー(酸性)」をかけます。 2.そのトイレットペーパーに「トイレクリーナー(酸性)」をかけます。
3.そのトイレットペーパーを、便器の内側に沿わせて配置(ハメコミ)します。 3.そのトイレットペーパーを、便器の内側に沿わせて配置(ハメコミ)します。
4.そのまま1時間ほど放置します。 4.そのまま1時間ほど放置します。
5.丸めたトイレットペーパーを水で流し、ブラシなどでこすりながら水で洗い流します。 5.丸めたトイレットペーパーを水で流し、ブラシなどでこすりながら水で洗い流します。
ワンポイントアドバイス
便器の内側は狭いので、お手持ちんおブラシが大きすぎる場合は、使い古しの歯ブラシや割り箸に布を巻き付けたものをブラシ代わりとして使うのぢゃ。

輪ジミを取り除く
陸
便器内の水たまりに、黒い輪ジミがないぢゃろか?この輪ジミは、そのままの状態で洗剤を直接かけてゴシゴシやってもなかなか落ちない。これはたまっている水により洗剤が希釈されてしまい、洗浄力が落ちてしまっているからぢゃ。こういった場合は水たまりの水を抜いてから掃除をするのぢゃ。

1.水たまり部の底を、ブラシなどで2~3回押してみる。そうすると幾分か水が押し出され水位が下がり、輪ジミが現れます。 1.水たまり部の底を、ブラシなどで2~3回押してみる。そうすると幾分か水が押し出され水位が下がり、輪ジミが現れます。

2.輪ジミにトイレクリーナー(酸性)をかけます。 2.輪ジミにトイレクリーナー(酸性)をかけます。
3.2~3分放置します。 3.2~3分放置します。
4.トイレブラシなどでこすり、水で洗い流します。 4.トイレブラシなどでこすり、水で洗い流します。
便座回りを消毒用エタノールで
七
便器掃除の仕上げに、消毒用エタノールを使って、便座の掃除ぢゃ。消毒用エタノールは殺菌ができるのでとても衛生的なのぢゃ。

トイレットペーパーに消毒用エタノールを湿らせて、便座をクルっと一拭きします。 トイレットペーパーに消毒用エタノールを湿らせて、便座をクルっと一拭きします。
ワンポイントアドバイス
消毒用エタノールがない場合は、中性トイレクリーナーを吹きかけて、トイレットペーパーでふく方法もあるのぢゃ。

トイレの繊維製品
八
特に男性が様式便器を使う場合、尿がまわりの繊維製品(便座カバーやトイレのカーペット等)に飛び散る場合があるのぢゃ。そのまま放置すると、嫌な臭いを放ち出すので、こういった繊維製品は酵素系漂白剤を希釈した液に浸してお掃除ぢゃ。
(塩素系の漂白剤は色落ちしやすいので避けるのぢゃ。)

洗面器に希釈した酵素系漂白剤を入れ、繊維製品を浸します。
(希釈率は漂泊剤の取扱説明書をご参照ください。)
九
床は便器からのはね返りなどで、「特殊な汚れ」で汚れているのぢゃ。しかもスリッパが行き来することで、汚れが散らされ、知らぬ間に広がっておるのぢゃ。

「中性トイレクリーナー」を希釈した液体を雑巾に染み込ませ、床を拭き上げます。
よし、これで実践終了ぢゃ。
どうぢゃ?トイレが見違えるほどきれいになったぢゃろう。

これで私の家のトイレも毎日ピカピカですね。

さぁ、以上で今回の修行は終わりぢゃ。いかがぢゃったかな?
トイレは毎日使うものぢゃから、掃除をしなければあっという間に汚れてしまうのぢゃ。面倒と思わず、楽しく掃除をしてもらいたいものぢゃ。

お掃除道場トップへ戻る